パニック障害と診断された症状のこと

私がパニック障害と診断されたのは、2008年の事でした。

 

今でも世間では認知されていない症状ですが、よくインターネット等で同じような症状の方が相談されているのを見かけます。その症状というのが嘔吐恐怖でした。

 

嘔吐恐怖というのは、文字の通りですが自分や他人の嘔吐が異常なほど恐怖に感じるのです。
自他問わず嘔吐が嫌という方はたくさんいると思いますが、嫌というわけではく怖いと感じる病気です。

 

私がこの症状に気づいたのは、通勤電車が原因でした。

 

当時、夜の遅くまで仕事があった私は終電近い電車で帰ることも度々ありました。そ
うすると、お酒に酔って電車に乗っている方も多く、ある日隣に座っていた男性が駅に着いた途端、走って降りて行きホームで嘔吐しました。

 

その様子を電車から目にした私は、なぜか怖くて怖くて過呼吸を起こしました。

 

その後、夜の遅い電車や忘年会シーズンの電車に乗るのが怖くて怖くてたまりませんでしたし、ちょっとでも酔っぱらっている人が近くにいると車両や電車を変えていました。

 

どうしようもない時は、わざわざ特急料金を払って特急で帰宅していました。

 

初めは酔っ払いが単に怖いとしか思っていませんでしたが、よく考えてみると小さい頃から遠足等で友達が吐いたりする事に異常に敏感でした。
それに進路を決める時に、看護師になりたいと思っていましたが排泄処理しかも嘔吐が嫌で断念しました。

 

誰にもこの事は言えませんでしたが、すぐに心療内科へ行きました。
すると、パニック障害に一つだと言われました。

 

中々治療法というのはなく、しばらく精神安定剤を処方してもらっていましたが、結婚後も夫の飲み会が怖くてたまりませんでした。

 

そんな私が、少し症状がマシになったきっかけは出産でした。

 

妊娠中はつわりで気分が悪くても意地でも吐きませんでしたが、出産すると息子はそんな事おかまいなしにミルクを吐き出します。

 

それがきっかけで少し緩和したと思います。

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