応急処置
いつどんなときに発症するか分からないのが、パニック障害の症状。
もちろん、その人によって、症状が出やすい場所や環境というのがあります。
ですから、発作が起きそうになる前に、処方箋を飲んでおけば、ある程度発症を抑えることが出来ます。
でも、当然発症する場合もあるので、応急処置の方法を知っておくことはとても重要です。
パニック障害の症状の中でも、もっとも多いのが過呼吸です。
過呼吸というのは、息を吸ったり吐いたりすることが正常に出来なくなってしまう症状です。
このような症状が出た場合、ビニール袋や紙袋などを口に当てて呼吸をしましょう。
袋の中に吐いた息は二酸化炭素なので、これを吸い込むことで血中の二酸化炭素濃度が高くなります。
そうすると、過呼吸の症状を落ち着かせることが出来ます。
ただし、口や鼻を密着しすぎたり、ずっと袋の中で息をしていると酸素が減ってしまいます。
ですから、ときどき口を袋から外したり、密着させすぎないようにしてください。
また、過呼吸の症状じゃなかったとしても、応急処置には呼吸法が効果的です。
どんな環境でも気にせずに、鼻から大きく息を吸って、口からゆっくりと息を吐いていきましょう。
大事なのは、「人から見られて恥ずかしい」「変な奴だと思われるのでは」なんて、周りを気にしないことです。
他にも、自分がリラックス出来るものを用意しておくと、突然の発作に効果があります。
自分が落ち着く香り、キャンディーやガム、写真や本などを常に持ち歩くといいですね。
応急処置関連ページ
- 治療法
- パニック障害の治療法はいろいろありますが、主流となっているのは、薬物療法と精神的な治療となります。
- 専門医
- パニック障害を専門にしている医師がまだまだ少ないというのが現状です。
- 治療薬のパキシルとデバス
- 薬物治療によって、パニック障害を根本的に治すことは出来ません。
- 漢方治療薬
- 漢方では、3つの「気」の状態、つまりパニック障害によって起こる症状によって薬が処方されます。
- 医療保険の加入
- 精神障害を持っている方には、自立支援医療制度というものがあります。 これは、通院して治療を受けたりする時に、自己負担を軽減してくれるという制度です。
- 自立支援医療制度
- パニック障害の体験談から、原因と改善の対策法を学びましょう。
- 家族や周囲の接し方
- パニック障害を抱えている人というのは、「いつ発症するかもしれない」という不安を抱えています。 そして、周囲の人から「変な目で見られるのでは」「おかしい人だと思われるのでは」という恐怖も抱えているのです。
- 障害年金の受給
- パニック障害も、名称では「障害」ですし、不安障害の分類のひとつです。 ですから、イメージ的には障害年金を受け取れるのは当たり前のように思えるかもしれません。