家族や周囲の接し方
パニック障害になってしまった方が身近にいる場合、その家族や周囲の人は、どういう風に接すればいいのか戸惑ってしまうと思います。
日本人は、ただでさえ、障害を持った方に接することがとても苦手です。
だから、その病気を理解することよりも、気を遣うだけということが多くなってしまいます。
つまり、「腫れ物に触るように」接してしまうのですね。
しかし、パニック障害を抱えている人というのは、「いつ発症するかもしれない」という不安を抱えています。
そして、周囲の人から「変な目で見られるのでは」「おかしい人だと思われるのでは」という恐怖も抱えているのです。
それなのに、家族や周囲の人からも、一線を置かれた態度で接しられてしまうと、パニック障害の人はさらに孤独になります。
その孤独が、うつ病などの病気を併発するきっかけになることもあります。
ですから、家族や周囲の人はまずは病気のことを理解して、知識を持つことから始めましょう。
ただし、「頑張れ頑張れ」と尻をたたいたり、引き困ってしまった人を外に無理に連れ出そうとするのはよくありません。
精神的な圧迫が、さらにパニック障害の症状を悪化させることもあるのです。
パニック障害の人が一番不安に思うのは、その症状を発症したときです。
ですから、家族や周囲の人は、出来るだけ一緒に行動してあげたり、不安な気持ちを聞いてあげましょう。
それだけでも、本人は安心することが出来て、症状を発症する回数も減ってくる可能性があります。
パニック障害の人には、とにかく「理解して寄り添うこと」が大切なのですね。
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- 治療法
- パニック障害の治療法はいろいろありますが、主流となっているのは、薬物療法と精神的な治療となります。
- 専門医
- パニック障害を専門にしている医師がまだまだ少ないというのが現状です。
- 治療薬のパキシルとデバス
- 薬物治療によって、パニック障害を根本的に治すことは出来ません。
- 漢方治療薬
- 漢方では、3つの「気」の状態、つまりパニック障害によって起こる症状によって薬が処方されます。
- 医療保険の加入
- 精神障害を持っている方には、自立支援医療制度というものがあります。 これは、通院して治療を受けたりする時に、自己負担を軽減してくれるという制度です。
- 自立支援医療制度
- パニック障害の体験談から、原因と改善の対策法を学びましょう。
- 障害年金の受給
- パニック障害も、名称では「障害」ですし、不安障害の分類のひとつです。 ですから、イメージ的には障害年金を受け取れるのは当たり前のように思えるかもしれません。
- 応急処置
- パニック障害の症状の中でも、もっとも多いのが過呼吸です。 このような症状が出た場合、ビニール袋や紙袋などを口に当てて呼吸をしましょう。